※この記事は、夫が自分の経験をもとに書いています。
家計簿をつける。
家計を分析する。
急な出費に備える。
固定費を仕分ける。
保険や通信費、サブスクを見直す。
そして、削りたくないお金も考える。
そこまで進めたことで、我が家の家計は以前よりずっと見えやすくなりました。
毎月のお金の流れも、少しずつ整ってきました。
年払いの支払いにも慌てにくくなりました。
固定費の中身も、前より分かるようになりました。
大切にしたい支出も、少しずつ見えてきました。
その結果、毎月少しずつお金を残せるようになりました。
でも、そこでまた不思議な感覚が出てきました。
貯金はしている。
少しずつ増えている。
家計も前より整っている。
それなのに、なぜか安心できない。
そこで、ふと思いました。
このお金は、何のために貯めているんだろう。
貯金しているのに不安だった理由は、金額が少ないからだけではありませんでした。
目的がはっきりしていなかったからだと思います。
貯金はある。でも、安心はない
当時の我が家には、ある程度の貯金がありました。
毎月の給料から、生活費や固定費を支払い、残ったお金を貯める。
その流れ自体は、悪くなかったと思います。
公務員という仕事柄、毎月の収入も比較的安定していました。
日々の生活も、何とか回っていました。
だから、表面的には大きな問題はなかったのかもしれません。
でも、自分の中ではずっと引っかかっていました。
この貯金は、何のためのお金なのか。
いくらあれば安心なのか。
今のペースで足りるのか。
何かあった時、どこまで対応できるのか。
通帳の残高は増えている。
でも、それが安心につながっていませんでした。
数字はあるのに、意味が見えていなかったのだと思います。
家が建つ前の、見えない支出
この頃、我が家は家を建てている途中でした。
住宅ローンの支払いは、これから本格的に始まります。
引っ越しにもお金がかかります。
家具や家電も必要になります。
子どもたちの進学や卒業も、少しずつ近づいていました。
これから必要になるお金が、どれくらいなのか。
今の貯金で本当に足りるのか。
住宅ローンが始まったあとも、同じように貯めていけるのか。
そこがよく分かりませんでした。
今の生活は回っている。
でも、これからの生活はどうなるのか。
この違いが、不安につながっていたのだと思います。
貯金があるから大丈夫。
そう言い切るには、まだ材料が足りませんでした。
その貯金、なんのため?
それまでの私は、貯金は多ければ多いほどいいと思っていました。
もちろん、お金があるに越したことはありません。
急な出費にも対応できます。
将来の選択肢も増えます。
でも、家計を見直していくうちに、ただ貯めているだけでは安心できないことに気づきました。
生活防衛費なのか。
教育費なのか。
住宅関係のお金なのか。
車のためのお金なのか。
家族の経験に使うお金なのか。
老後のためのお金なのか。
同じ貯金でも、目的によって意味が変わります。
目的がないまま一つの口座に貯めていると、増えているようには見えます。
でも、何に使っていいお金なのか分かりません。
使うのが怖い。
減るのが怖い。
足りるのか分からない。
そうなると、貯金していても不安は残ります。
我が家に必要だったのは、ただ貯金額を増やすことではありませんでした。
貯金に役割を持たせることでした。
使っていいのか、悪いのか
毎月少しずつ貯める。
それは良いことです。
でも、何となく貯めているだけだと、次の行動が決まりません。
このお金は使っていいのか。
もっと貯めた方がいいのか。
教育費に回すべきなのか。
住宅関係に残すべきなのか。
投資を考えてもいいのか。
そもそも、投資なんて考えていい段階なのか。
そういう判断ができませんでした。
貯金しているのに不安。
その理由は、貯金が足りないからではなく、判断できる形になっていなかったからかもしれません。
お金はある。
でも、目的がない。
目的がないから、使えない。
使えないから、増えても安心できない。
そんな状態だったのだと思います。
守るお金と、育てるお金
この頃から、少しずつ考えるようになりました。
お金には、役割があるのではないか。
すぐに使うお金。
急な出費に備えるお金。
教育費として準備するお金。
住宅ローンや家のために残すお金。
将来のために増やしたいお金。
全部を同じ「貯金」として見ていると、何も判断できません。
守るべきお金と、将来に向けて育てるお金。
生活に必要なお金と、しばらく使わないお金。
そう分けて考える必要があるのではないか。
この時点では、まだ投資のことを深く分かっていたわけではありません。
でも、貯金だけで本当にいいのか。
このまま銀行口座に置いておくだけで、家族の未来に備えられるのか。
そんな疑問が少しずつ出てきました。
貯めるだけでは未来は見えない
貯金しているのに不安。
最初は、その感覚が少し変だと思っていました。
貯金があるなら、安心していいはず。
毎月少しずつ残せているなら、前に進んでいるはず。
そう思いたかったからです。
でも、今振り返ると、その不安は悪いものではありませんでした。
その不安があったから、貯金の目的を考えるようになりました。
教育費をどう準備するのか。
住宅ローンとどう向き合うのか。
将来のためのお金をどう考えるのか。
家族を守るお金をどう作るのか。
ただ貯めるだけではなく、目的を持ってお金を分ける必要がある。
そう気づくきっかけになりました。
今日ひとつだけ、貯金に名前つけてみる
この記事で伝えたいのは、貯金だけではダメです、ということではありません。
すぐに投資を始めましょう、という話でもありません。
まずは、今ある貯金のうち一部だけでも、
これは何のためのお金なのか。
と考えてみるだけでいいと思います。
生活防衛のためなのか。
教育費のためなのか。
家や車のためなのか。
家族の経験のためなのか。
将来のためなのか。
目的が見えると、お金はただの残高ではなくなります。
使っていいお金。
守るべきお金。
育てたいお金。
そういう区別が少しずつできるようになります。
我が家も、最初からうまく分けられたわけではありません。
ただ、貯金しているのに不安だったからこそ、次に進む必要があると感じました。
そんな時、職場である話を耳にします。
先輩が、iDeCoを始めようとしていました。
次は、その小さなきっかけから、私がお金の勉強を始めた話です。
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