※この記事は、夫が自分の経験をもとに書いています。
家計を整え始めた頃、私は少し勘違いしていました。
家計管理とは、支出を減らすこと。
節約とは、できるだけお金を使わないこと。
無駄をなくせば、家計は良くなる。
そう思っていました。
もちろん、それは間違いではありません。
急な出費に備える。
固定費を仕分ける。
保険を勉強する。
通信費を見直す。
サブスクも家族で使える形に整える。
一つずつ見直していくことで、我が家の家計は少しずつ整っていきました。
でも、ここまで来て、もう一つ大事なことに気づきました。
家計を整えることは、何でも削ることではない。
むしろ、削りたくないお金を決めることでもある。
そう思うようになりました。
節約で、暮らしまで小さくしていないか
家計簿を見ていると、支出は全部減らしたくなります。
食費。
日用品。
教育費。
家族で出かけるお金。
本を買うお金。
趣味に使うお金。
数字だけを見ると、どれも支出です。
減らせば家計は軽くなります。
でも、本当に全部減らしていいのか。
ここでもまた、自分に問いかけました。
支出を減らした結果、家族の暮らしが苦しくなったら意味があるのか。
家計は整ったけれど、毎日がつまらなくなったら、それでいいのか。
子どもたちの経験や学びまで削ってしまったら、何のために家計を整えているのか。
節約は大事です。
でも、暮らしまで小さくしてしまう節約は、我が家には合わないと思いました。
食費は、削るほど家族に返ってくるのか
家計を分析すると、我が家の食費は平均より少し多めでした。
だからといって、大きく減らそうとは思いませんでした。
当時、妻は一人で子どもたちを育てながら、日々の家事もしてくれていました。
毎日の食事を用意するだけでも大変です。
その中で、
もっと食費を削ってほしい。
もっと安く済ませてほしい。
そう言うことは、私にはできませんでした。
もちろん、見直せる部分はあります。
外食の回数を少し減らす。
買いすぎを避ける。
無駄に捨てるものを減らす。
そういう工夫は必要です。
でも、家族の食事は、ただの支出ではありません。
子どもたちの体を作るもの。
妻の毎日の負担にも関わるもの。
家族の暮らしの土台になるもの。
そこを無理に削ると、家計は軽くなっても、暮らしは苦しくなるかもしれません。
だから我が家では、食費は「無理に削るお金」ではなく、「無駄を減らしながら大切に使うお金」と考えることにしました。
教育費を削ると、未来まで細くなる気がした
教育費も見直しました。
当時の我が家は、子どもたちを常に塾へ通わせていたわけではありません。
そのため、教育費は平均より少ない方だったと思います。
だからといって、教育費は削ればいいお金ではありませんでした。
必要になった時に、必要な学びを選べること。
子どもたちがやりたいことに挑戦できること。
受験や進学の時に、選択肢を狭めすぎないこと。
そこにはお金がかかります。
教育費は、今すぐ大きく出ていくものではないかもしれません。
でも、将来必ず考えることになるお金です。
だから、家計を整える中で、教育費は「余ったら出すお金」ではなく、「準備しておきたいお金」だと思いました。
ここを削りすぎると、将来の選択肢まで削ってしまうかもしれない。
そう考えると、教育費は単なる支出ではありません。
子どもたちの未来につながるお金でした。
家電は贅沢じゃなく、時間を守るものだった
家計を整える中で、もう一つ残したいと思ったお金があります。
家電や道具に使うお金です。
昔の私は、家電や便利な道具を買うことを、少し贅沢だと思っていたかもしれません。
まだ使えるなら買い替えなくていい。
少し不便でも我慢すればいい。
そう考えていた時期もあります。
でも、単身赴任で家族と離れて暮らす中で、妻の負担や家事の大変さを考えるようになりました。
毎日の食事。
洗濯。
掃除。
子どもたちのこと。
家の中のことは、毎日続きます。
その負担を少しでも軽くできるなら、家電や道具にお金を使う意味はあると思いました。
時間を短くする。
手間を減らす。
気持ちの余裕を作る。
そういうお金は、単なる消費ではありません。
家族の暮らしを支えるお金です。
家計を整えることで、少し余裕が生まれたら、そういうところにも使いたいと思うようになりました。
思い出まで削ったら、何のための家計管理なのか
家族で出かけるお金も、削りすぎたくないお金でした。
旅行。
外食。
ちょっとしたお出かけ。
子どもたちとの思い出。
そういうお金は、家計簿の中では支出です。
なくても生活はできます。
でも、家族の記憶には残ります。
子どもたちが大きくなれば、家族全員で過ごせる時間は少しずつ減っていきます。
だから、使える時に、家族で経験にお金を使うことも大切だと思いました。
もちろん、無理をする必要はありません。
高い旅行に行かなければいけないわけでもありません。
豪華な外食をしなければいけないわけでもありません。
でも、家計を整える目的が、ただお金を残すことだけになってしまうと、今の暮らしが置き去りになります。
将来のために備えること。
今の家族時間を大切にすること。
その両方が必要だと思いました。
削るお金より、残したいお金を決める
家計を見直して分かったことがあります。
節約は、ただ支出を減らすことではありません。
我が家にとって大切なお金を決めることでもあります。
食費。
教育費。
家電や道具。
家族の経験。
本や学び。
そういうお金は、何も考えずに増やすものではありません。
でも、何も考えずに削るものでもありません。
大事なのは、我が家にとって意味があるかどうか。
暮らしを支えているかどうか。
未来につながっているかどうか。
家族の安心や楽しみにつながっているかどうか。
そこを考えることでした。
削れるところは削る。
でも、削りたくないお金は残す。
この線引きができるようになると、家計管理は少し苦しくなくなりました。
今日ひとつだけ、削りたくないお金を考えてみる
この記事で伝えたいのは、節約しなくていいということではありません。
好きなだけ使いましょう、という話でもありません。
まずは、家計の中で一つだけ、
これは削りたくない。
これは家族にとって大切かもしれない。
そう思うお金を考えてみるだけでいいと思います。
食費かもしれません。
子どもの教育費かもしれません。
家族で出かけるお金かもしれません。
本や学びに使うお金かもしれません。
家事の負担を減らすためのお金かもしれません。
そこが見えてくると、家計管理はただの我慢ではなくなります。
何を減らすかではなく、何を残したいか。
それを考えることで、我が家の家計は少しずつ整っていきました。
固定費を見直し、生活費の中で大切にしたいお金を考える。
そこまで来て、次に向き合ったのが貯金でした。
毎月少しずつ貯めてはいる。
でも、それは何のためのお金なのか。
次は、毎月貯金しているのに、なぜか不安だった話です。
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