増えたのは、お金より「安心」

※この記事は、夫が自分の経験をもとに書いています。

家計簿をつけるようになりました。

家計を整えました。

投資を始めました。

社会の仕組みにも目を向けるようになりました。

教育費についても、少しずつ具体的に考えるようになりました。

振り返ると、この数年間で本当にいろいろなことを考えてきました。

もちろん、お金も少しずつ増えていきました。

家計を整えたことで、毎月のお金の流れは前より安定しました。

投資を始めたことで、資産が増える経験もしました。

でも、今あらためて思うことがあります。

一番増えたのは、お金ではありませんでした。

安心でした。

それは、不安がなくなったという意味ではありません。

教育費の不安はあります。

住宅ローンもあります。

老後のことも、考えれば気になります。

制度も変わります。

物価も変わります。

未来を完全に読むことはできません。

それでも、以前とは違います。

分からないまま怖がるだけではなくなりました。

何を見ればいいのか。

何を調べればいいのか。

どこから考えればいいのか。

少しずつ分かるようになってきました。

それが、我が家にとっての安心でした。

不安は、消えたわけじゃない

家計を整えたからといって、不安がゼロになったわけではありません。

投資を始めたからといって、将来が確実になったわけでもありません。

教育費を考えたからといって、子どもたちの未来がすべて決まったわけでもありません。

不安はあります。

これからも出てくると思います。

お金のことを考え始めると、むしろ見えてくる不安もあります。

住宅ローン。

教育費。

老後資金。

制度変更。

物価上昇。

親のこと。

家族の健康。

考えればきりがありません。

でも、以前の不安とは少し違います。

昔は、何が不安なのかもよく分かっていませんでした。

ただ漠然と怖い。

何となく足りない気がする。

将来が見えない。

そんな感覚でした。

今は、不安の形が少し見えます。

形が見えると、考えられます。

考えられると、準備できることが少し見えてきます。

不安が消えたわけではありません。

でも、不安に飲み込まれる感じは少し減りました。

見えないから、怖かった

家計簿をつける前は、家計の全体像が見えていませんでした。

何にいくら使っているのか。

毎月いくら残っているのか。

年払いの支出がどれくらいあるのか。

固定費がどれくらい重いのか。

見えていないものは、考えられません。

考えられないものは、ただ怖く見えます。

だから、まず見えるようにしました。

家計簿を見る。

支出を分ける。

年払いを月割りにする。

固定費を仕分ける。

削りたくないお金を決める。

一つずつ見ていくと、家計はただの数字ではなくなりました。

我が家の暮らしそのものに見えてきました。

食費をどう考えるのか。

通信費をどう使うのか。

サブスクを残すのか。

教育費をどう準備するのか。

何を大切にして、何を見直すのか。

見えたから、考えられるようになりました。

考えられるようになったから、不安は少し小さくなりました。

分かると、選べることが増える

お金の不安には、知らないことから来るものもありました。

保険のこと。

税金のこと。

社会保障のこと。

NISAやiDeCoのこと。

教育費のこと。

制度のこと。

知らないままだと、選べません。

保険を減らしていいのか。

投資を始めていいのか。

教育費をどう準備するのか。

制度が変わった時に何を見ればいいのか。

分からないままだと、怖い方に流されます。

不安だから残す。

怖いからやめる。

よく分からないから何もしない。

私も最初はそうでした。

でも、少しずつ学ぶことで、選べることが増えていきました。

すべてを専門家のように理解する必要はありません。

でも、家族の暮らしに関係することは、少しでも知っておきたい。

そう思うようになりました。

分かると、不安が全部なくなるわけではありません。

でも、判断する材料が増えます。

選べることが増えます。

それが安心につながりました。

何かあっても、立ち止まれる

以前の私は、将来に何か起きることが怖かったのだと思います。

教育費が足りなかったらどうするのか。

住宅ローンを払い続けられるのか。

自分に何かあったら家族はどうなるのか。

制度が変わったらどうするのか。

考え始めると、答えが出ないまま不安だけが大きくなりました。

でも、家計を整え、制度を学び、教育費を考えるようになってからは、少し変わりました。

何か起きないように完璧に防ぐことはできません。

でも、何か起きた時に立ち止まる準備はできます。

どこを確認するのか。

誰に相談するのか。

どんな制度があるのか。

どのお金を使うのか。

何を優先するのか。

そういうことを少しずつ考えられるようになりました。

我が家にとっての安心は、絶対に大丈夫ということではありません。

何かあっても、立ち止まれる。

何か変わっても、見直せる。

分からないことが出てきても、調べればいいと思える。

その感覚でした。

ひとりで分かっても、安心にはならない

自分だけが分かっている状態では、家族の安心にはなりません。

家計のこと。

保険のこと。

投資のこと。

教育費のこと。

制度のこと。

私が一人で調べて、一人で納得していても、それだけでは足りません。

妻にも分かりやすく伝えられること。

夫婦で同じ方向を見られること。

そこが大切だと思いました。

もちろん、毎回じっくり話せたわけではありません。

当時、妻は家事や子育てで忙しく、ゆっくり話す時間も限られていました。

だからこそ、私が先に学ぶ意味がありました。

難しい言葉をそのまま伝えるのではなく、我が家に関係する形にして伝える。

これは何のためのお金なのか。

どこまで準備できているのか。

今すぐ何をする必要があるのか。

まだ考えればいい段階なのか。

そうやって話せるようになると、自分だけでなく、家族の安心にもつながると思いました。

安心は、一人で抱えるものではありません。

家族で共有できて、少しずつ形になるものだと思いました。

残高より、増えていたもの

お金は大切です。

きれいごとではなく、お金がなければ困ることはたくさんあります。

教育費も、住宅ローンも、生活費も、将来の備えも、お金が必要です。

だから、家計を整えることも、投資をすることも、学ぶことも大切でした。

でも、ここまで続けてきて一番大きかったのは、残高の増加だけではありません。

不安を見える形にできたこと。

分からないことを調べるようになったこと。

家計の中で大切なお金を考えられるようになったこと。

制度が変わっても、もう一度見直せばいいと思えるようになったこと。

子どもたちの未来を、少しずつ予定として見られるようになったこと。

それが、安心につながりました。

残高より、増えていたもの。

それは、何かあっても考えられるという感覚でした。

一番増えたのは、お金ではありません。

安心でした。


家計の見える化が進んで最も変わったのは、もしもの時の心のゆとりです。

例えば、エマやティティが突然大きな病気にかかってしまったとき。ペット保険だけではカバーできないような高額な医療費が必要になったとしても、「いつでも最善の治療を受けさせてあげられるだけの家計の余力(蓄え)がここにある」と思えること。

この猫オーナーとしての絶対的な安心感こそが、わが家がお金と向き合って得られた最大の財産です。

今日ひとつだけ、不安に名前をつけてみる

この記事で伝えたいのは、お金の不安を全部なくしましょう、ということではありません。

完璧な家計を作りましょう、という話でもありません。

まずは、今ある不安に一つだけ名前をつけてみる。

それだけでもいいと思います。

教育費が不安。

住宅ローンが不安。

老後が不安。

保険が不安。

毎月の支出が不安。

何でも大丈夫です。

不安は、名前がないままだと大きく見えます。

でも、名前をつけると、少しだけ扱いやすくなります。

何が不安なのか。

いつ必要なのか。

何を見ればいいのか。

誰に相談できるのか。

そこから少しずつ考えればいいと思います。

我が家も、最初から安心していたわけではありません。

不安だったから、家計を見ました。

不安だったから、学びました。

不安だったから、準備しようと思いました。

その結果、少しずつ安心が増えていきました。

そして最後に、今の私が一番伝えたいことがあります。

大丈夫。

少しずつでいい。

次は、このシリーズの最後として、そのことについて書きます。

この物語の前後の記事

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