心は揺れる。だから仕組み化

※この記事は、夫が自分の経験をもとに書いています。

月3000円の投資を始めてみて、私は一つ分かったことがあります。

投資を続けるには、気合いだけでは難しい。

少し増えると気になる。

少し減ると不安になる。

運用画面を見てしまう。

もっと増やした方がいいのか。

やめた方がいいのか。

そう考え始めると、きりがありません。

だからこそ、毎月その場の気分で判断する形では続かないと思いました。

投資を続けるには、強い心よりも、迷わなくて済む仕組みが必要でした。

私にとって、その仕組みが積み立てでした。

毎月、自分を信じるのは難しい

投資を始めたばかりの頃は、毎月の判断にも迷いがありました。

今月も積み立てて大丈夫なのか。

相場が下がっているけれど、続けていいのか。

もう少し待った方がいいのか。

上がっているなら、もっと増やした方がいいのか。

考え始めると、毎月悩むことになります。

でも、私は相場の先を読めるわけではありません。

経済ニュースを見ても、何が正解なのか分かりません。

その状態で、毎月自分の気持ちに任せていたら、たぶん続かなかったと思います。

調子がいい時は前向きになる。

不安な時は止めたくなる。

増えれば欲が出る。

減れば怖くなる。

そんな自分を毎月信じ続けるのは難しい。

だから、毎月考えなくても続く形にしたいと思いました。

iDeCo、ようやく動き出す

投資に興味を持った最初のきっかけは、職場の先輩がiDeCoを始めようとしていたことでした。

ただ、当時の公務員はiDeCoの手続きに時間がかかりました。

書類を準備する。

職場での手続きもある。

すぐに始められるわけではありません。

その間に、私は先にNISAで月3000円の積立を始めていました。

小さく始めて、自分の反応を見る。

増えたり減ったりする感覚を知る。

その経験があったことで、投資に対する怖さは少しだけ現実的なものになっていきました。

そして、ようやくiDeCoの手続きが終わりました。

ここから、NISAだけでなく、iDeCoでも毎月の積み立てが始まりました。

当時は、今ほど掛金の上限が高かったわけではありません。

それでも十分でした。

大切だったのは、金額の大きさではありません。

毎月、自動で積み立てる仕組みができたことでした。

積み立ては止まらない

積立の良いところは、自分の気分に左右されにくいことです。

忙しい日でも、積み立ては進みます。

不安な日でも、積み立ては進みます。

相場が上がっていても、下がっていても、決めた金額を積み立てる。

毎回、自分で判断しなくていい。

これは、思っていた以上に大きいことでした。

もし毎月、自分で考えて入金していたら、たぶん迷っていたと思います。

今月はやめておこうか。

もう少し様子を見ようか。

下がっているから怖い。

上がっているから高い気がする。

そうやって、毎回判断していたら続かなかったかもしれません。

でも、積み立ての設定をしておくと、迷う前に仕組みが動きます。

不安な日でも、積み立ては止まらない。

この感覚が、私には合っていました。

迷う前に、先に決めておく

投資を続けるうえで大事だったのは、先に決めておくことでした。

毎月いくら積み立てるのか。

どの口座で積み立てるのか。

生活費や年払いの準備を削らない金額はいくらなのか。

家計に無理が出ない金額はいくらなのか。

そこを先に決める。

その場の気分で決めない。

相場を見て、慌てて変えない。

家計の中で無理のない範囲を決めて、その範囲で続ける。

そうすることで、不安は少し小さくなりました。

投資そのものが安全になるわけではありません。

値下がりすることはあります。

元本割れすることもあります。

でも、家計の中で「ここまでなら続けられる」と決めておくと、少し落ち着いて見られるようになります。

毎月の判断を自分の気分に任せない。

先に決めて、仕組みに任せる。

それが、私には合っていました。

家計が整った分だけ、少し増やす

最初から大きな金額を積み立てていたわけではありません。

まずはNISAで小さく始める。

iDeCoの手続きが終わったら、iDeCoも始める。

そして、家計が整ってきた分だけ、少しずつ積立額を増やしていきました。

固定費を見直す。

年払いに備える。

削りたくないお金を決める。

生活に必要なお金を残す。

そのうえで、余裕が出た分を将来のために回す。

この順番が大事だと思いました。

投資額を増やすために、暮らしを苦しくするのは違います。

投資を続けるために、日々の生活が不安定になってしまったら本末転倒です。

だから、家計が整った分だけ、少し増やす。

無理に増やさない。

続けられる範囲で増やす。

そうやって、少しずつ積み立てる仕組みを大きくしていきました。

勝手に続く形

投資を続けるうえで、一番大きかったのは、自動で続く形を作ったことでした。

気分が乗っている時だけやる。

余った月だけやる。

時間がある時だけ考える。

それでは、たぶん続きません。

人の気持ちは変わります。

忙しい時もあります。

不安な時もあります。

忘れる時もあります。

だからこそ、勝手に続く形が必要でした。

給料が入る。

決めた金額を積み立てる。

残ったお金で生活する。

先に仕組みを作っておくと、毎月の迷いが減ります。

投資を、毎回の決意にしない。

家計の流れの中に入れてしまう。

それが、私にとって続けやすい形でした。

仕組みがあると、心が静かになる

積み立てる仕組みを作ったからといって、不安が完全になくなったわけではありません。

相場が下がれば、やっぱり気になります。

評価額がマイナスになれば、心は揺れます。

本当にこのままでいいのかと思うこともあります。

でも、仕組みがあると、心は少し静かになります。

毎月どうしようかと考えなくていい。

下がったから止める。

上がったから増やす。

そうやって毎回迷わなくていい。

決めた範囲で、淡々と続ける。

それだけで、不安との距離が少し変わりました。

投資を続けるために必要だったのは、強い心ではありませんでした。

心が揺れても続く形でした。

不安を消すことはできない。

でも、不安な日でも続く仕組みは作れる。

そう思えるようになったことは、私にとって大きな変化でした。

今日ひとつだけ、自動で続くものを作ってみる

この記事で伝えたいのは、必ずiDeCoを始めましょう、ということではありません。

NISAを増やしましょう、という話でもありません。

まずは、自動で続くものを一つだけ作ってみる。

それだけでもいいと思います。

毎月の貯金を自動にする。

年払い用のお金を自動で分ける。

投資をするなら、無理のない金額で積み立て設定をする。

家計簿を毎週同じ日に見る。

小さなことで大丈夫です。

人の心は揺れます。

やる気がある日もあれば、不安な日もあります。

だからこそ、気持ちに頼りすぎない形を作る。

我が家の場合、NISAとiDeCoの積み立てを仕組みにしたことで、不安は少し小さくなりました。

心は揺れる。

だから、仕組み化する。

その考え方が、投資だけでなく家計全体にも少しずつ広がっていきました。

そして、投資を続ける仕組みができたことで、次に変わったのはお金ではありませんでした。

自分自身でした。

次は、投資を始めたことで、お金より先に自分が変わっていった話です。

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