3000円で、心が動いた

※この記事は、夫が自分の経験をもとに書いています。

『貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス』を読んで、投資に対する怖さは少しだけ小さくなりました。

月3000円なら、自分にもできるかもしれない。

そう思えたことは大きかったです。

でも、本を読んだからといって、すぐに投資を始められたわけではありません。

投資は投資です。

増えることもあれば、減ることもあります。

元本割れすることもあります。

家族のお金を使う以上、軽い気持ちでは始められません。

だから私は、数日かけて自分なりに調べました。

NISAとは何か。

iDeCoとは何か。

投資信託とは何か。

元本割れとはどういうことか。

少し調べると、また分からない言葉が出てきます。

調べれば調べるほど、不安が完全になくなるわけではありませんでした。

でも、そこで思いました。

全部分かってから始めようとしたら、たぶんいつまでも始められない。

まずは、小さく試してみよう。

そう考えて、月3000円の積立を始めることにしました。

待つより、少しだけ動いてみる

投資に興味を持ったきっかけは、職場の先輩がiDeCoを始めようとしていたことでした。

だから最初は、私もiDeCoから始めるつもりでした。

でも、当時の公務員はiDeCoの手続きに時間がかかりました。

書類を準備する。

職場の手続きが必要になる。

すぐに始められるわけではありません。

せっかく「やってみよう」と思えたのに、何もしないまま待っていると、その気持ちが冷めてしまう気がしました。

もちろん、勢いだけで大きく動くのは怖い。

でも、待っているだけでは何も変わらない。

その間を取る方法はないのか。

そう考えました。

まずはNISAで始める

そこで、先にNISAで月3000円の積立を始めることにしました。

iDeCoをやめたわけではありません。

ただ、iDeCoの手続きを待つ間に、小さく動いてみたかったのです。

投資額は月3000円。

家計が大きく崩れる金額ではありません。

もし減ったとしても、生活に大きな影響が出る金額ではありません。

でも、実際に自分のお金を投資するとなると、ただの数字ではなくなります。

3000円でも、自分のお金です。

家族の家計の中から出すお金です。

だからこそ、私はこの3000円を使って、まず自分の反応を見てみようと思いました。

3000円を、300万円の気持ちで見る

投資したのは、実際には3000円です。

300万円を投資していたわけではありません。

そんな大きなお金を動かした話でもありません。

でも、運用画面を見る時、私はあえて桁を増やして考えるようにしました。

もし、この値動きが300万円だったら。

もし、今のプラスが1000倍の金額だったら。

もし、今のマイナスが1000倍の金額だったら。

自分は同じように冷静でいられるのか。

そう想像しながら見ていました。

3000円なら、増えても減っても金額の影響は小さいです。

でも、心は動きます。

少し増えただけでうれしくなるのか。

少し減っただけで不安になるのか。

画面を何度も見てしまうのか。

下がった時に、すぐやめたくなるのか。

私は、3000円の投資で、お金の増減そのものよりも、自分の心の動きを見ていました。

増えるとうれしい。減ると気になる

積立を始めると、運用画面を見るようになります。

最初は、ほんの少しの変化でも気になりました。

少し増える。

それだけで、うれしい。

本当に増えることがあるんだ。

そう思いました。

でも、増えた時よりも印象に残っているのは、減った時の感覚です。

金額としては小さいです。

3000円の投資なので、増減も大きなものではありません。

それでも、マイナスになると気になります。

あ、下がった。

本当に減るんだ。

このまま下がったらどうなるんだろう。

そして、頭の中で桁を増やして考えます。

これが300万円だったら。

これが数万円のマイナスだったら。

これが何十万円のマイナスだったら。

自分は落ち着いていられるのか。

家族のお金として見た時に、冷静に判断できるのか。

そう考えると、投資は知識だけでは続かないと感じました。

金額より、心の揺れ

投資を始めてみて分かったのは、金額の大小だけではありません。

自分の心がどう動くかでした。

少し増えれば、うれしい。

少し減れば、不安になる。

もっと増やしたくなる気持ちもある。

やっぱりやめた方がいいのではないかと思う瞬間もある。

投資は、数字だけの話ではありませんでした。

自分の感情と向き合う話でもありました。

制度を知ること。

商品を知ること。

リスクを知ること。

それはもちろん大事です。

でも、実際にお金が増えたり減ったりした時、自分がどう感じるのか。

そこを知らないまま、大きなお金を動かすのは怖いと思いました。

だから、3000円で始めたことには意味がありました。

小さい金額だからこそ、冷静に自分を観察できました。

小さく始めたから、見えたこと

月3000円の投資は、資産を大きく増やすための金額ではありません。

それだけで家族の未来を変えるような金額でもありません。

でも、投資を自分ごとにするには十分でした。

投資信託を買う。

運用画面を見る。

増減を確認する。

不安になる。

少し慣れる。

また気になる。

そういう経験を、小さな金額でできたことは大きかったです。

いきなり大きなお金を投資していたら、たぶん不安に耐えられなかったと思います。

少額だったから続けられました。

少額だったから、失敗しても学べると思えました。

少額だったから、自分の心の動きを観察できました。

3000円だから意味がない。

そうではありませんでした。

3000円だからこそ、見えたことがありました。

今日ひとつだけ、減った時の自分を想像する

この記事で伝えたいのは、月3000円で投資を始めましょう、ということではありません。

NISAを始めましょう、という話でもありません。

まずは、もし自分のお金が減ったらどう感じるかを想像してみるだけでもいいと思います。

1000円減ったらどうか。

1万円減ったらどうか。

10万円減ったらどうか。

それが家族のお金だったら、自分は冷静でいられるのか。

投資で大事なのは、制度や商品だけではありません。

自分の感情を知ることも大事です。

我が家の場合、月3000円の投資は、お金を増やす入口であると同時に、自分の心の揺れを知る入口でもありました。

3000円でも、増えればうれしい。

3000円でも、減れば気になる。

その小さな経験があったから、次に必要なのは、投資を続ける仕組みだと思うようになりました。

次は、不安を小さくしたのは、気合いではなく仕組みだったという話です。

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